ただのパクリ「甲鉄城のカバネリ」

 「蒸気機関が発達した極東の島国」って、「サクラ大戦」?*1
 「なんか襲ってくる絵面」あたりは、「進撃の巨人」。
 って、スタッフは「進撃の巨人」のままで、ノイタミナ枠へ横滑り。
 
 オリジナルと言いつつ、アニプレックスも「進撃の巨人」のヒットを横目で見つつ似たようなものを欲した結果が、この始末だ。
 天下のノミタイナブランドを巻き込んでの所業であるから、これは「許すまじ」である。
 
 元より志低いところを見せる場面もあったが、これほどとは...
 CM版での描き込みは凄いのだけれど、本編でそれを続けるのはムリ。
 
 ...ってことで、視聴中止なのである。
 正真正銘の駄作だ。 

*1:出撃に、蒸気機関車が使われます。

流石のボンズクオリティーだが...「僕のヒーローアカデミア」

 ボンズ制作で「特別な力を持った子が、それを磨くために学校に通う」...と概要を書くと、「ソウルイーター」が想起される。
 集英社系列のヒーローものと言えば、最近では「ワンパンマン」だ。
 
 作画は相変わらず「ボンズは凄い」と思わされるが、それ以外に堪能するところあるかというと...正直申し上げて、ないのだった。
 
 と、いうことで、ボクは視聴中止なのである。
 
 ただ、最近この時間帯にこのようなアニメーションが放映されていなかったことは事実で、それを補うものとしての価値は十分にあった*1
 だから、「見る価値なし」ではなく「ボクは視聴中止」なのである。

*1:ソウルイーター」は2008年放送開始だし、「ワンパンマン」は深夜アニメだ。

前作よりのアップデートが少ない「マクロスΔ」

 「マクロス」シリーズ、大きな流れで書くと「超時空要塞マクロス(1982年)」→「マクロス7(1994年)」→「マクロスF(2008年)」→「マクロスΔ(2016年)」になると思う。
 
 で、「マクロスΔ」。
 こいつは、「マクロスF」の高精細版以上になり得ていない。
 設定に新味はなく、「ああそうですか」という話の流れ。
 ポイントのひとつである楽曲は、菅野よう子氏から分業体制へ移行、一貫性を失い,なお且つグレードダウンする有様だ。
 
 「マクロスF」から10年近くたって、コレを知らない世代に向けたリニューアル版の位置づけなのだろう。
 知っている世代には、見る必要なしだ。
 まァ、*1アップコンで作った16:9の眠い映像を、今の若い子たちに楽しめと言うことはムリで、そこが「マクロスF」視聴から遠ざけている可能性あるとすれば、作った意義はあるンだろうが。
 
 ...ということで、ボクは視聴中止なのだった。

*1:当時の視聴環境を考えれば、割り切りは仕方ないところあったのだけれど...

変わらず、高校野球を描く頂点「ダイヤのA 〜Second Season〜」

 スタッフは変わらず、なれ合う印象もなく、いい意味で安定してきた。
 ここで書いているとおり変わらずスバらしいものだ。
 
 原作がそうなので仕方ないのだが、映像で見ると、更に「落合コーチは、ホントウに要るのか?」との疑念もわいてきて*1、彼の立ち回り含めてモヤモヤ感があるのはマイナスだが、それを覆すだけのパワーがみなぎっている。
 
 青道高校が夏の予選で敗れ、新チームを立ち上げまでが主なストーリーとなるだけに、出来映えは相当に地味だ。
 しかも、重苦しい敗戦以降を本作のアタマでキッチリ描いているため、放送時間帯変更と相まって不安あったが、それさえも覆した。
 今後のコンテンツの活用を考えると、ここを巧くやりおおせたことは、大きな差となってくる。
 
 野球を知る/去らないに関わらず、誰にでもお勧め。
 ただ、原作の進み具合から押して、続編(「ダイヤのA act2」)のアニメーション化は、遠そうである...

*1:アンーメーション版の、このシリーズ後半で役に立ってくる

休載に追い込んだこと悔やまれる「ワールドトリガー」

 「HUNTER×HUNTER」や「うえきの法則」タイプの、「トリガー」を扱っての異能頭脳バトル戦漫画が原作。
 能力の活かし方や,FPS風なマップの攻略戦など、キャラクターたちが裏をかき戦う描写が緻密で、グイグイ引き込まれる傑作だ。
 
 作画が今ひとつなところあるが、朝の時間帯に放映されると考えれば必要十分、寧ろ、原作の特徴を殺さぬよう制作されている点に好感。
 OPが開始10分以上経ってからもアタリマエという流れ重視の構成もハマっていた(じつは、実質EDはない)。
 声優陣は、とにかく合ってそうな上手い人をガンガン起用。
 勢いある流れを潰さないよう、徹底的な配慮がされていた。。。
 
 が、残念ながら、アニメーション化の際に作者が酷使されたため、時を経ずして休載のまま。
 再開の目処はたっていない様子である。
 実に勿体ない。
 
 ...まァ、週刊少年ジャンプって、昔からそういうところあるよね*1

*1:ドラゴンボール」の、超引き延ばしとか。

詰まるところ竜頭蛇尾「おそ松さん」

 頂点は、パロディーが行きすぎ「やらかした」第1話。
 これが問題になって以降、萎縮したためか「しょうもないネタ」が多くなり、笑えない場面が多数。
 当たり外れが大きいではなくて、小当たりと大ハズレの繰り返しとなり、あとは男性声優陣の人気頼みに。
 
 もとより「WORKING!!」のように男性声優人気に「も」頼った企画ではあったと推察するが、「おそ松さん」の当初の本質はパロディーであり、そこの行き先を失った時点で「試合終了」だったのだろう。
 六つ子の性格分けなど、一部ではまことしやかに語られたが、正直申し上げて、(作る側のこだわりは必要と認めつつも)そこ迄掘り下げるほどではない。
 片翼をもがれたものは、失速して行くのみである。
 
 まァ、最後まで視聴したが、「お好きな方はどーぞ」くらいで。

高いレベルは持続できなかったが「赤髪の白雪姫」(2ndシーズン)

 「一期」はかなり見せるモノとなっていたように思うが、二期では少々ペースダウン。
 ヒロインが、テンプレートなお姫様扱いされてしまい、芯があり且つ自立している性格がぼかされてしまった。
 利害関係複雑になり、整理してもしきれない状態になってしまった部分も、微妙にマイナス要素だ。
 
 登場人物は、どちらのサイドも根は悪くなく、石田彰サン演じるイザナ以外は大団円と理解していいだろう。
 この辺りは予定調和ではあるけれど、その過程を楽しむのが「赤髪の白雪姫」の本質であり、何らマイナスではない。
 そこは、十分堪能できるものではあった。
 
 美麗な背景と妥協のない動画,適切な音響は、ボンズならでは。
 少女漫画原作としては、男性も十分楽しめる作品だった。
 本投稿ではネガティブな要素を連ねたが、未見なら、シリーズ通しての視聴を「強くオススメ」したい一作だ。