バカバカしいメディアミックスの巻き込まれかた

 「八重の桜」や「ビブリア古書堂の事件手帖」など、この二,三年で映像化を前提として、漫画とメディアミックスを仕掛けることが目立ってきた。
 角川書店系のように自己完結するのでなく、漫画化などを外に出す形式。
 
 自分が見てるところだけ皆そうなっているのかも知れないが、このパターン、悉く上手くいっていません。
 漫画の方はそこそこの出来にあるのに、本筋の映像化の方が屍累々。
 流石に大河ドラマは簡単に撤退戦に移行することは許されないけれど、映画や1クールドラマだと、すぐに風呂敷を畳んで終了。
 頑張って漫画書いている方が取り残され、「アレ?」となることが結構ある。
 
 漫画媒体も作家さんも、日の目を見るチャンスと言えば聞こえは良いが、概ね失敗談としか残らないところが痛々しいのだ。
 
 具体的資料は提示できないが、テレビ視聴層の高齢化は止まっていない。
 そこで(比較的若年層対象の)漫画を使ってリーチしようとしているのだと推測するが、性根がたたき直されなければ、枝葉をどうこうしようとしても土台無理な話なので、この手の企画には慎重な対応をお願いしたい思います。
 本当に、労力の無駄遣いになっていることが多く見受けられるので...