特上B級作品「Dimension W」

「コイル」という摩訶不思議エネルギーに人類が左右される、近未来SF。 「オジさん」と「メカ娘(アンドロイド)」というB級ワードに象徴される、2010年代に「こんなのアリか?」と思わされるB級作品。 少し前なら、OPを担当された梅津泰臣サンが、そのまま…

なにか振り切れていない「ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜」

前述の、西田亜沙子サンキャラクターデザインが同じクールに重なってしまった、もう一方である。 吹奏楽部舞台故に「響け!ユーフォニアム」の二匹目のドジョウ狙いかと思いきや、ぢつは推理もの。 むしろ「氷菓」の二匹目のドジョウか??と、思わされる。 …

せめて2クールだったら「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-」

設定に凝っていて、各登場人物はシッカリ背景を持っている。 盛り沢山の内容ゆえに2クールと思っていたら、1クールでチョン。 その分、色々端折って物語を進めた影響で、消化不良の部分とスピード感が出た部分が半々、功罪ありではある。 内容があった分、い…

上江洲誠マジック!「この素晴らしい世界に祝福を!」

交通事故で死んだ引きこもりニートが、ダメ女神と異世界に降り立ち織りなす、冒険ギャグファンタジー。 参加するヒロインたちも、変な方向にぶっ飛んでるよ(はぁと ...字面で判断すれば、恐ろしくテンプレな作品(しかも、KADOKAWA 「駆け出し冒険者」から…

既に古臭くなった手法「少女たちは荒野を目指す」

エロゲに軽妙な会話を多く採用して一世を風靡したタカヒロ氏企画の、PCゲームをアニメーション化したもの。 設定がどこかで目にしたようなもの*1で、フォーマットが旧来のタカヒロ氏のパターンから抜け出せない内輪もので、各キャラが立ちすぎていて収拾がつ…

悲惨としか言いようなし「ラクエンロジック」

同時展開される、カードゲーム(TCG)と連動したアニメーション。 だが、映像化の方が先に走っていたためか、まとまりなく単調な中二病設定だったってことに尽きる。 ハナから、ボロボロである。 この手合いでは、ゲーム内容に沿っていたかが横に置いて、「…

皆がプレイしているのではない...「ディバインゲート」

ガンホー・オンライン・エンターテイメントが展開する、ソーシャルゲームのアニメーション化である。 序盤の設定やルール説明が飛ばされ、新参者がついて行けぬ展開。 これだけを見ているのならまだしも、クールの初めは平行して30本+αのアニメーションを視…

何故プレスコを採用?「亜人」

原作の持ち味は、テーマを活かすザラッとした描写のハズ。 それが、映像化では、ヌメヌメと動くCGを用いたプレスコを採用。 もともと、ボクは3DCGの採用を積極的に否定している方だが、それを取り除いても、これは酷すぎる。 制作のポリゴン・ピクチュアズが…

まるで成長していない...「シュヴァルツェス マーケン」

「トータル・イクリプス」に続く、「マブラヴ オルタネイティヴ」(エロゲ)のスピンオフ、戦争物だ。 あい変わらず導入部が長く、そこで辟易。 その辺で、1,2話で見る気を失せさせてしまうのは、このシリーズの伝統なのだろうか? 原作もそういう感じなのか…

パクリにも程がある「最弱無敗の神装機竜」だけれど

なんて「IS 〈インフィニット・ストラトス〉」と思う人多いだろう。 テンプレ通りの主人公とヒロインの出会いから、展開される内容は、「同じ」とは言わないが、それを参考にしていること確かだ。 流石に、後発の利と技術の進歩があって、単純なフォロワーに…

実際は中国向けか?「霊剣山 星屑たちの宴」

タイトルが新興宗教のソレっぽくて、視聴する前から見切る気満々。 マイナスから入った気持ちを、覆すことは出来なかった... 原作は、中国のウェブ小説とのこと。 彼の国では規制が強く、毒にも薬にもならぬこのようなものが「受けた」実績となるのだろうが…

ストーリーが地味「ブブキ・ブランキ」

サンジゲン10周年を記念した、オリジナルアニメーションらしい。 キッチリオリジナルしているし、作画も美麗。 音響は単調とも言えるが、嫌みではない。 キャスティングも、いいところを使っている。 そういったところは「ちゃんとしている」ンだが、ストー…

「紅殻のパンドラ」

「全身義体」のアイデアを使うため、敬意を表して「士郎正宗原案」としたとしか思えないくらい、まるで印象が違う、良くも悪くも「萌え要素」全開、「陰獣もアルよ!」って内容だった。 90-00年代臭丸出しで、ソレをノリノリでやっていそうになところはいい…

男性声優陣の声を愛でる気があれば、オススメ「ノルン+ノネット」

マジで、それ以外に見所ないのだ、コレ。 もしくは、「NORN9 ノルン+ノネット」という、原作ゲーム版のファンか。 イケメンキャラは、テンプレ。 さらに、今の時代これだけ遅い展開って言うのは、新規のファンをゲームに取り込む気はさらさらないとしか言い…

沢城みゆきの「報道ステーション」進出について

単価が高いであろう報道番組(っぽい何か)への進出は、本人および所属する事務所にとって有益。 3ヶ月に一度失業する深夜アニメと比べれば、断然良いお仕事だ。 だが、相当に偏った「報道」のようなことをする番組のナレーションに就かれるのであれば、作品…

京アニ全力過ぎて逆効果「無彩限のファントム・ワールド」

最近京都アニメーションが力を入れている、自社レーベル「KAエスマ文庫」からのアニメーション化。 あまり手がけていないお色気要素+不得意なベタギャグ要素が全開、それ加え「京アニオールスターズ」な制作陣の投入で、あるべきところと違う山に登り詰めて…

「プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ」

架空のエクストリームスポーツ「ストライド」に取り組む、男子高校生のお話。 オトメ系メディアミックス展開の一環による、アニメーション化だ。 誤解を恐れずに書けば、「KADOKAWAも「Free!」が欲しい!」ってことだ。 ただ、(ゲームはどうかわからないが…

私的2015年アニメ五選+α

相変わらずの遅れだが、僕の昨年のアニメ五選である。 従来同様に、2015年(年度ではない)のものだ。 2015年内にテレビ放送を終えたもの、つまり「SHIROBAKO」は対象,「おそ松さん」は対象にならない。 当地で放送されずじまい,見る気も起こらなかったも…

大人たちの仮想ノスタルジー「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」

「異能の超人」を描くふりをしつつ、「神化」=「昭和」の戦後を主に描く。 描写はやや反体制派に美化された部分があり、現自民党政権へのアンチテーゼの風合いを色濃く出すが、それをいとうのいぢや氷川へきるなどのキャラクターデザインで薄めた印象だ。 …

伊藤静が冴え渡る「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」

残された「骨」から得られる情報を解き明かすミステリー小説が原作。 素直に気持ち悪いと思えるテーマだが、調子を整えた演出,軽重を弁えた伊藤静サンの演技が填まっていて、見させられた。 序盤「一話完結」に徹していた分、導入がスムースだったことも救…

結果オーライ、逆に素晴らしい「うしおととら」

藤田和日郎による、平成初期の長編名作漫画をアニメーション化。 夜七時帯で民放各局がこども向けにアニメーションを放送していた時期なら兎も角、これを旧U局深夜帯の枠組み時点で放送する時点で、原作の全てを汲み取り映像化するのはムリな相談。 藤田氏が…

正直に言って、これも惰性「終物語」

見る方は惰性、作る方も惰性。 「化物語」は凄かったけれど、ずっとコレにシャフトというか新房昭之監督を拘束する意味があるのか?と思う。 もはや、そういう内容だ。 「ニセコイ:」がとても良かっただけに、勿体ないことだと。 そんな中、忍野扇役の水橋…

スタッフは良くやった、のかナ?「終わりのセラフ」

原作未読、コミカライズ版既読の立場からすると、ストーリーが整理されていないモノをここまで映像化した、それだけで十分かと。 鏡貴也氏原作のライトノベルは「伝説の勇者の伝説」,「いつか天魔の黒ウサギ」もそうだったが、込み入った進め方が特徴のよう…

素直に、実写パートが楽しみだったと「進撃!巨人中学校」

そう言うハナシですよ。 実写版の巨人くんたちが面白かっただけ。 声優さんたちは、どーでもいい(苦心していた、梶裕貴さんには申し訳ない)。 アニメーションパートは、クソつまらない... これを、関西アニメーション放送の1丁目1番地(MBSの「アニメシャ…

もやは惰性視聴「ノラガミ ARAGOTO」

「夜トとひよりの関係をもっと」などの要望もあると思うが、もういつでも終われる体制なのに、原作からして引き延ばしにかかっているあたりの「初っ端」をアニメーション化。 毘沙門天迷走編といれる部分だが、そもそも原作が迷走しているので、アニメーショ…

「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件」

「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件」のアニメーション化。 自主規制か,その方面への配慮か、「拉致」をいう言葉を避けさせることで暗雲立ちこめると思ったが、ダンディ坂野氏との提携(CMにも出演あり)で、「ゲッツ」に置き換えること…

ありがちな妄想を見事に昇華「ワンパンマン」

「キン肉マン」や「ドラゴンボール」を見て育った世代なら、必ず子供心に考えたことがあるハズだ。 「次々と出てくる、さらに強くなったライバルだって、即一発で倒せてもいいんんじゃね?」と。 ほぼボツになるだろうアイデアが、アニメーション化まで辿り…

これが百合の本性か?「ゆるゆり さん☆ハイ」

第1期,2期よりも百合表現がキツめ,ギャグテイスト薄め。 原作未読故、これが本来の「ゆるゆり」だったのかも知れない。 制作の枠組みを太田雅彦監督+動画工房から畑博之監督+TYOアニメーションズへ変更したのも、掲載誌+原作の知名度は十分に整ったあと…

男にこれはムリ「スタミュ 高校星歌劇」

新入生が、くせ者揃いのイケメン男子が揃う「ミュージカル学科」への転籍を目指すお話。 このクールはミュージカルが流行なのか、これも「突然歌い出す」。 その下手さ加減は、時として「Dance with Devils」を下回るモノがあり、悪い意味で驚嘆するレベル。…

予算の割り振りが間違ってるw(いい意味で)「VALKYRIE DRIVE -MERMAID-」

先に断っておくと、ボクが苦手なタイプの「おっぱいアニメ」だ。 金子ひらく監督と言えば、いくつか超低予算の「おっぱいアニメ」を担当し、「魔乳秘剣帖」のような快作も作られている。 ただ、コイツは...「行きすぎではないんかい?」と思わされるほどの「…