2012-01-01から1年間の記事一覧

「AKB0048」

アイドル(らしい?)のアニメーションを作ってもらうなら、河森正治さんへ仕事を振るってのは的確*1だった。 アイドルの名跡を襲名するなんて発想は、普通には出てこないと思う。 アイドルを戦わせるのもこの人にはありがちな持っていき方だけれど、「アイ…

少しズレてる気がした「しろくまカフェ」

原作者の方とアニメーション製作の間で擦り合わせがうまく行ってなかったようなことが漏れ伝わってきた「しろくまカフェ」。 それを度外視して見ても、OPの選曲から違和感を覚えるものだった。 誤解を恐れず書くと、avex traxの歌い手を売り込み,人気男性声…

文部省推薦級の佳作(いい意味で)「あらしのよるに 〜ひみつのともだち〜」

ヒットした映画がベースとなっているからでなく、作り込みがスバラシイ。 キャラクターの表情が豊かで、これなら3DCGを採用した成果があったかと。 当ダイアリーで批判した「GON -ゴン-」と、その取り組みに雲泥の差があると思うよ。 ガブ役の吉野裕行,メイ…

「俺ならその場でいたやつの顔を全員覚えて帰る」って件

4月開始で見るのを途中でやめたアニメを列挙したあと、最近気がかりなこととして書こうと思っていたんだが、それにまつわることが予想より速く,しかも想定外の方向から綻びを見せ炎上してしまったので、慌てて取り上げる次第。 で、気がかりになっていたの…

「戦国コレクション」に見るコナミアニメの没落

携帯電話などをプラットフォームとするカード風ゲームが出自なので、各話がオムニバス形式となるのは理解はできるところではある。 しかしながら、各話ごとのストーリーは組み立てが、極めて雑なんである。 僕が見た限りの回を担当していた雑破業は、何を考…

原作の味は損なわなかったが...「謎の彼女X」

キャラクターデザインは、今風に媚びず、原作のママを踏襲。 その他、原作の味にトコトン拘ったアニメーションだと思う。 んが、ヒロインが棒、しかも「残念な棒」なのである。 「謎の彼女X」の見せどころって、卜部美琴の際どかったり,思わせぶりだったり…

ヒロインうざすぎ「這いよれ!ニャル子さん」

これが出るのがあと五年早かったら、違う見方をしていたと思う。 パロディーを混ぜることや,その他もろもろ凝ってはいるのだけれど、今となっては新鮮みに欠けるものである。 「這いよれ ニャル子さん」ならではの、尖った演出でブーストをかけて欲しかった…

それは可符香と望の物語「さよなら絶望先生」第30集

週刊少年マガジンの連載を追うだけでは(終盤、風浦可符香がほとんど登場しないこともあって)、謎解きが中心の印象が強くあった。 しかしながら、第30集として纏められてみると、その装丁とか,折り返しのアレとか、その他もろもろを含め、本投稿のタイトル…

少しずれただけでも大けが「シャイニング・ハーツ 〜幸せのパン〜」

ファンタジー路線の雰囲気アニメを狙ったとようだが、狙いがずれ「くそボール」になってしまった。 もとより、雰囲気重視路線は難しく、「ARIA The ANIMATION」で成功を収めた佐藤順一監督をもってしても、次の鉱脈を発見するに至っていない。 ところで劇伴…

悲しきボンズの無駄遣い「エウレカセブンAO」

独立国家沖縄の日本や中国との領有権争いとか,沖縄自衛隊とか,日本軍とか、未来を描くことを標榜している割に、反(現実の)日本社会を伺わせる作りとなっている。 前作「交響詩篇エウレカセブン」にも同じような描写はあったし、話を拡げると「BLOOD+」や…

せめて15分枠なら「ゆるめいつ 3でぃ」

店子がやかましい下宿に主人公が引っ越してしまう、巻き込まれ形ギャグアニメーションだ。 お約束のシチュエーションの分、見る側の理解も早い。そこはいい。 手堅く笑わせてくれるのだけれど、すこーし消化不良の感もある。 この手のネタには5分は忙しすぎ…

ゴールが見えない「ZETMAN」

桂正和がキャラクターデザインを手がけた「TIGER & BUNNY」が当たったから、安易に「ZETMAN」も行けるだろうって企画されたような気がする。 前半の展開があまりにスロー過ぎて、正直に申し上げて話にオチがつくところまで行くのか、まだ途中の時点だが甚だ…

乙女ゲームがそのまま流出「緋色の欠片」

んん。何が好ましくないか説明すると、「緋色の欠片」ファンのための「緋色の欠片」であって、アニメーション化することでファン層を広げようとか、前向きな意図が見えないことがモンダイ。 一定数いるファン層がソフトを買うことが目標なんだと推察するが、…

フルCGにはしたけれど?「GON -ゴン-」

そのかけた手間が作品の出来に反映されていない、ありがちな顛末。 原作の影も形もない。 時間帯からして、子ども向けにアレンジしたのであろう。 しかし、動物たちが、皆、アホ過ぎる。 子ども向けと、キャラクターをアホにするのは、同義ではない。 いくら…

新たなジャンプアニメの主役かも「SKET DANCE」一年目

例によって、週刊少年ジャンプは未読であることを断りつつ... 後付けの箇所もあるのかも知れないが、思いのほか各キャラクターが有機的に関係していて、面白く見させてもらっている。 ギャグ回,シリアスに振った回のバランスも絶妙で、グイグイ引き込まれる…

魅せるモノあった「未来日記」

原作が未完のママこのような類を映像化するのは、一般に難しい。 細田直人監督×高山カツヒコ脚本のコンビは、それにもかかわらず、十二分にこの原作の魅力は引き出せたと思う。 これだけのキャラクターが出てきて2クールあると、シナリオのコントロールを失…

「男子高校生の日常」

「スクールランブル」や「宙のまにまに」など、高松信司監督の学園ものは、アタる印象がある。 このリストに、「男子高校生の日常」も加えられると思う。 高校生なんて自分たちが思っている以上におバカである。この面白さは、高校生や大学生にはわからない…

まだ話を広げる余地があった「アマガミSS+ plus」

もう「アマガミ」で出来ることはないんじゃないかと疑って見はじめたが、橘純一の変態力とスタッフの妄想があれば、まだ「あるんだ」と納得。 事前予想を裏切る面白さに、感服した次第です*1。 各ヒロインとも、個性を活かした後日談に仕上がっているのだ。 …

道中で無念の失速「べるぜバブ」

「夢色パティシエール」の穴埋め程度に見ていた、つまり期待してなかったのだけれど、思いの外綺麗にシナリオがまとまっていて、途中までは好感を持って見ていた。 ただ、ベヘモット34柱師団がチラッと顔見せしたあたりから、一気にキャラクターの動きが重く…

これは良い裏切り「パパのいうことを聞きなさい!」

ラノベではあるが、「パパのいうことを聞きなさい!」は重たい話が多い。 その意味で、コミカライズはうまく行っていたもののアニメーション化すると見るのが辛いかのではないかと危惧したのだけれど、良い方向に裏切られた。 三姉妹の息の合いっぷりは見事…

その筋のテンプレを全う「妖狐×僕SS」

キャスティングを見た時点で、腐女子の方向けに特化した作りかな?と判断していたが、若干違い、男も見れる内容。 そうは言うても、中村悠一をはじめとした男性声優陣に重きを置かれていることに相違はなく、凜々蝶はギャルゲー原作の主人公と同列の扱いであ…

嗚呼、素晴らしき哉「けいおん!」商法

今月で、まんがタイムきらら系二誌に掲載されていた「けいおん!」が、連載を終了した。 グランドフィナーレと書けば見栄えは良いんだが、映画化で「終わらないコンテンツ」と思い込ませ劇場に動員,ソフトの予約をさせて、金を巻き上げるだけ巻き上げてから…

「あの夏で待ってる」

「おねがい」シリーズ*1の血を引く話となると、WOWOWの無料放送にお世話になった身としては、自ずと期待は高まるもの。 でも、これは、ズルイ。 恋の駆け引きで負ける人が、最初からあからさまに見えてるもんなぁ。 一歩引いて、「どこがいい」とか「そうで…

「夏目友人帳 肆」

「夏目友人帳 参」の感想を書いたとき、「自分から前向きに動く夏目に違和感」がある旨を書いたが、「夏目友人帳 肆」ではそのあたりが修正された。 少しだけ受け身に戻った、夏目貴志である。 主人公が成長しないのも困るんだが、キチンとそこの調整もされ…

晩節を汚さず「ゼロの使い魔F」

「灼眼のシャナIII-FINAL-」と同時に、もう一つの釘宮病二大発症源である「ゼロの使い魔」がグランドフィナーレを迎えた。 ここで岩崎良明監督に戻したこともあるかも知れないが、シリーズ四作を通して大きな不出来もなく、綺麗にまとまったと思う。 足かけ6…

ソフトランディングだった「さよなら絶望先生」最終話

(九州の方の?)島に舞台が変わって、ここで通常運転の出だし。 羅列ネタやあざとくキュアピース*1のようなものを登場させるなど、あるあるネタで原点回帰である。 このところ起こった内容のネタバレを防ぎつつ書くとなると厳しいのだが、そこからドタバタ…

過去のアニメ化のツケ全部を払った「灼眼のシャナIII-FINAL-」

これ迄のアニメーション版「灼眼のシャナ」では原作が持つ複雑な設定を回避しつつ、広く受け入れられることに腐心していた。 それは手段としてアリだけれども、締めくくるとなると隠蔽していた設定を一気に引きずり出さざるを得なくなる。それが、本作。 だ…

【シャフトも】「さよなら絶望先生」風浦可符香の正体【グルか?】

当ダイアリーではネタバレしません。 まだ間に合う、300話は週刊少年マガジンを買って読むように! さて、読んだ皆さん、こんにちは。 風浦可符香の正体って、アニメーション版「さよなら絶望先生」のOP*1で、既にキッチリネタバレしていたのだねえ。 やけに…

ひとつのGONZOの集大成「ラストエグザイル-銀翼のファム-」

あちこちから「ガタピシ」という硬質なきしみ音が聞こえてきそうな演出だった「LAST EXILE」から変わり、ほど良くエンターテイメントしていたと思う。 中性的な魅力のファム,芯は強いけれど物静かなジゼルを中心としたことで、視点を大人の世界から切り離し…

完結に向けて加速する「さよなら絶望先生」

残り10回のカウントダウンが始まってから、伏線の回収は始まっていたんだが、いきなり先週がアレ*1で、意表をついて突然終了するかのまさかの流れ。 それが先週ああなって、まだ何かあるんですかー、っての現状。 そこら辺のストーリー漫画顔負けのジェット…